Drupalで作ったサイトのバックアップってどうしてますか?
バックアップを取っていないと、何らかのトラブルでWEBサイトを再構築しなくちゃいけなくなったりすると大変です。
サイトを再構築しなくちゃいけなくなった場合、サイトのバックアップを取っていないと再構築に何日も、場合によっては何週間も何ヶ月もかかってしまいます。どうしても元に戻せないデータも出てくるかもしれません。
大切なデータはバックアップする習慣をつけておくのが一番です。
Drupalにもデータベースをバックアップ・リストアするためのモジュールが存在します。それが、「Backup and Migrate」です。
Backup and Migrateのインストール
インストール手順は、他のモジュールをインストールする方法と同じです。
1. まずはBackup and Migrateをダウンロードしましょう。
2. ダウンロードしたファイルを/sites/all/modulesにアップロードします。
3. [モジュール] ページ(/admin/modules)へ移動して、Backup and Migrateを有効化します。
バックアップ手順
バックアップ方法は非常にシンプルです。手動と自動がありますので、以下に説明させていただきます。
※説明の中で英語表記されているものが、翻訳されて日本語になっていることもあります。そのあたりは環境に合わせて読み替えてください<m(__)m>
《手動でのバックアップ》
1. [環境設定] – [Backup and Migrate] に移動します。
2. [BACKUP] タブで[Backup now]をクリックします。
これで、sites/default/files/private/backup_migrate/manual 内にリストア時に必要なデータベーステーブルのバックアップが作成されます。
バックアップ先を変更したい場合は、[DESTINATIONS]タブで[Add Destination]をクリックして、新しい保存先を作成します。[BACKUP]タブからバックアップをする時に、to~のところで新しい保存先を指定すれば、新しく追加した保存先にバックアップが作成されます。
《自動でバックアップ(スケジュールバックアップ)》
1. [環境設定] – [Backup and Migrate] に移動します。
2. [SCHEDULES] タブをクリックします。
3. [Add Schedule]をクリックします。
4. 各項目を入力します。
有効:チェックを入れます。
Schedule Name:作成するスケジュールの名前を入力します。
Settings Profile:プロフィールを決めます。プロフィールを複数作成して使い分けていない場合またはよくわからない場合は、Default Settingsのままで大丈夫です。
Backup every:どれくらいの間隔でバックアップを取るか指定します。
Number of Backup files to keep:バックアップファイルを何個保持しておくか指定します。ここで指定した数を超えると一番古いバックアップから削除していきます。
Destination:保存先を決めます。「Scheduled Backups Directory」は、最初に作成されるスケジュールバックアップ用ディレクトリで、/sites/default/files/private/backup_migrate/scheduled が保存先になります。保存先を変えたい場合は、あらかじめ[DESTINATIONS]タブで保存先を追加しておきます。
5. [Save Schedule]をクリックしたら、スケジュールバックアップの完成です。
スケジュールバックアップを作成したら、Backup everyで指定した間隔で自動的にバックアップされます。
何かあってからでは遅いので、バックアップはしっかりとっておきましょう。
復元(リストア)方法
復元手順は、バックアップよりもシンプルです。
1. 復元したい日付のバックアップファイルをダウンロードします。
※「2012-11-19T23-11-17.mysql.gz」のようにバックアップされた日付と時間がファイル名になっています。.infoというファイルもあると思いますが、.gzで終わっているファイルをダウンロードしてください。
2. [環境設定] – [Backup and Migrate] に移動します。
3. [RESTORE] タブをクリックします。
4. [ファイルを選択]をクリックして、手順1でダウンロードしたファイルを指定します。
5. 「ADVANCED OPTIONS」で復元中サイトをオフラインにするかどうか決めます。
6. [Restore now] をクリックして、しばらく待ちます。
7. 「SQL commands executed」というメッセージが表示されたら復元完了です。
実際復元してみるとわかりますが、結構すぐ終わります。初めての時は、「え、こんなに簡単でいいの?」と思うかもしれませんが、簡単でいいのです。
データベースの復元は、もっと厳密にやるのであれば、事前にデータベースのテーブルを空にしておくとよりいいです。