拡張機能が豊富で非常に便利なSublime Textですが、Emmetというプラグインが便利すぎるのでご紹介したいと思います。
Emmetは、超効率的にコーティングができるようになるプラグインです。文字で説明するのが難しいですが、決まった文法を入力して、ショートカット([Ctrl]+e)を押下することで一気にひな形を展開してくれます。
例えば、aと入力して[Ctrl]+eを押せば、以下が展開されます。
<a href=""></a>
このように必要最小限の入力で、コーディングできるようにしてくれるのがEmmetです。
使っている様子は、コチラから動画で確認することができます。
Emmetのインストール
他のプラグインと同様にInstall Packageを使ってインストールします。
- Ctrl+Shift+Pを押下して、コマンドパレットを呼び出します。
- installと打ち込み「Package Control: Install Package」を呼び出し、クリックするかEnterで実行します。
- emmetと入力すると「Emmet」が出てくるので、クリックするかEnterでインストールします。
インストールはこれで完了です。
Emmetの使い方
決まった文法を入力して、[Ctrl]+eを押下するだけです。この”決まった文法”というのが多く存在していて、すべては紹介しきれないので、色々調べながらやってみてください。
よく使うものを一部紹介したいと思います。
HTML5
HTML5のひな形を展開するのは非常に簡単です。
エクスクラメーションマークを入力して、
!
[Ctrl]+eを押せば、以下が展開されます。
<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Document</title> </head> <body> </body> </html>
たったの1文字入力するだけで、ここまで展開してくれるのでコーディングが非常に捗ります。
HTML4.01
HTML4.01のひな形を展開するには、以下を入力して、
html:4t
[Ctrl]+eを押せば、以下が展開されます。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd"> <html lang="en"> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=UTF-8"> <title>Document</title> </head> <body> </body> </html>
ナニコレ、便利すぎ(>_<)
リスト
リストもいちいちコピーしてコーディングするのが面倒ですよね。
以下を入力して、
ul#list>li*8>a[href=#]
[Ctrl]+eを押せば、以下が展開されます。
<ul id="list"> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> <li><a href="#"></a></li> </ul>
「ul#list」でIDがlistのul要素、「li*8」でli要素を8個、「a[href=#]」で#というリンク先のa要素でリストを囲む、という意味になります。
この辺りは覚えるとかなりコーディングが楽になります。
CSS
Emmetは、HTMLだけでなく、CSSでも使えます。
db⇒display: block; m:0⇒margin: 0; tac⇒text-align: center; posl⇒position: relative; w120⇒width: 120px; fsz14⇒font-size: 14px; bg+⇒background: #fff url() 0 0 no-repeat;
左側の文字を入力して[Ctrl]+eを押せば、右側のプロパティと値が展開されます。
また、頭にハイフン(-)をつけることで、ベンダープレフィックスも自動的につけてくれます。
例えば、
-bx
これを[Ctrl]+eで展開すると、以下のようになります。
-webkit-box-sizing: border-box; -moz-box-sizing: border-box; box-sizing: border-box;
border-radiusなど、値を指定して展開することも可能です。
-bdrs10
これを展開すると、以下のようになります。
-webkit-border-radius: 10px; -moz-border-radius: 10px; -ms-border-radius: 10px; -o-border-radius: 10px; border-radius: 10px;
文字コードの指定をjaに変更する
デフォルトだと、HTMLのひな形を展開すると文字コードの指定がenになりますが、これは設定でjaに変更することができます。
[基本設定] – [Package Settings] – [Emmet] – [Settings – User]を開きます。
以下を入力して保存します。
{ "snippets": { "variables": { "lang": "ja", "locale": "ja-JP", "charset": "UTF-8", "indentation": "\t", "newline": "\n" } } }
これで、文字コードがjaで展開されるようになります。
あとがき
初めは逆に効率が悪くなるかもしれませんが、慣れるとコーディングが爆速になると思います。私も使い始めたのは最近ですが、便利すぎて泣けてきます。
今よりも効率よくコーディングしたいとお考えの方は、ぜひお試しください。
なお、EmmetはSublime Text以外のエディタ(DreamWeaverなど)でも使えるみたいです。