WordPress6.8からデータベースに保存されているログインパスワードのハッシュ関数がMD5からbcryptに変更されました。
これにより、phpMyAdminなどでデータベースから直接ログインパスワードを変更する時に、従来の方法では変更ができなくなっています。
そこで今回は、WordPress6.8以降でデータベースから直接ログインパスワードを変更する方法をご紹介したいと思います。パスワードがわからなくなってどうしてもログインできない場合はお試しください。
WordPress6.8以降でデータベースからユーザーのログインパスワードを変更する方法
データベースにphpMyAdminなどで接続します。「wp_users」(接頭辞を変更している場合はwpを置き換えてください)を開きます。
パスワードを変更したいユーザーの[編集]をクリックします。

WordPress6.7以前では、「user_pass」にパスワードを入力して「関数」を”MD5″にして保存すればOKでした。

WordPress6.8以降では、まずBcrypt Hash Generatorでハッシュ値を作成します。
「Text to Hash」に新しいパスワード入力し、[Generate Hash]をクリックします。

Roundsはデフォルトの12のままで大丈夫です。WordPress標準では10になっていますので、合わせて10に変更してもOKです。
生成されたハッシュ値をコピーして、「user_pass」の値に入力します。関数は未選択のままで[実行]をクリックして保存します。

あとがき
データベースからログインパスワードを変更するのは最後の手段とすることをおすすめします。通常は、管理画面上から自分で変更したり、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からパスワードを再設定、もしくは管理者権限のユーザーに管理画面からパスワードを変更してもらう方法を実施してください。
どうしてもパスワードが変更できずログインできない場合は、上述した方法でデータベースからログインパスワードを変更して対処しましょう。