[ネタバレ注意] 映画「ゼロ・グラビティ」のあらすじと感想。映像の美しさと音の迫力は圧巻

[ネタバレ注意] 映画「ゼロ・グラビティ」のあらすじと感想。映像の美しさと音の迫力は圧巻

[ネタバレ注意] 映画「ゼロ・グラビティ」のあらすじと感想。映像の美しさと音の迫力は圧巻

最近は、映画館に足を運ぶ機会がめっきり減っていたのですが、ゼロ・グラビティはテレビで予告が流れた時から絶対に観に行こうと決めていました。

久々に映画館で観てきたわけですが、映像の美しさと音の迫力は圧巻でした。絶対映画館で観た方がいいと思います。

ということで、あらすじとか感想などを書きたいと思います。ネタバレを含んでいるので、まだ観ていない方はネタバレなしレビューをご参照ください。

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ゼロ・グラビティ 予告編

ゼロ・グラビティのあらすじ

主人公は、医療技師を務めるライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)です。ライアンは、宇宙飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)とシャリフの3人で、任務のために宇宙に飛び立つわけですが、物語はスペースシャトルの外で作業をしているところから始まります。

冒頭からまもなくヒューストンの管制から「ロシアが自国の衛星を爆破して、破片が飛び散っている」と連絡が入ります。軌道からすると破片はライアン達がいるところは通らないと伝えられます。

しかし数分後、「破片が他の衛星にぶつかり、軌道を変えたうえに拡大して近づいてきているから、即刻船内に避難しろ」と言われます。船内に避難しようとするのですが、避難するよりも先に破片群が到達してしまいます。スペースシャトルは破片群に破壊され、ライアンは宇宙空間に投げ出されてしまいます。この投げ出されてしまうシーンは、予告でも流れていますね。

パニックになったライアンをマットが必死にしゃべりかけて落ち着かせようとします。やっと落ち着いたライアンの光を頼りにマットが救出に向かい、無事ライアンのもとに着いたマットはここでも勇気づけながらロープで体を結びつけます。

スペースシャトルのところまで戻り、破片群の襲来で死亡してしまったシャリフの遺体を回収します。船内にも乗組員の遺体がふわふわと浮いていました。

スペースシャトルは壊れて使えないし、ヒューストンとの通信も途絶えてしまった二人は、自力で国際宇宙ステーション(ISS)まで向かうことにします。この時点でライアンの酸素残量は10%くらいです。

なんとかISSの近くまで行くも、空気を噴射する装置の燃料が残りわずかとなってしまいます。さらに、ISSも破損していて、パラシュートが開いている始末。酸素もほぼなくなってしまいます。

宇宙船のソユースはまだ使えそうなので、最後の噴射でなんとかソユースに乗り込み、中国の宇宙ステーション「天宮」へ向かうことを決めます。

最後の噴射で一気に船体に近づきしがみつこうとしますが、なかなかうまくいきません。船体にぶつかっているうちにライアンとマットを結ぶロープも切れてしまいます。

その後、マットがライアンに衝突してしまい、一緒に宇宙空間に放り出されそうになるのですが、ライアンの足にパラシュートの紐が絡まってギリギリ留まり、間一髪でマットのロープを掴みます。しかし、マットは「このままでは二人とも死んでしまう。必ず生還しろ」とロープを切り離して宇宙空間に放り出されてしまいます。

マットの命と引き換えになんとかISSに乗り込むのですが、今度は船内で火災が発生します。消火しようとしても、爆発が起きて埒があかないので、ドアを閉鎖することでなんとか回避します。

パラシュートが絡まっていてソユースを発進できないので、取り除くためにまた船外に出るのですが、ここで2度目の破片群が襲来します。これもなんとか回避できて、ソユースを発進させようとしたら、まさかの燃料切れ・・・

AM無線で救助を求めると、地球の電波を拾ってアニンガという男性と繋がります。アニンガは、英語が通じなくて、コミュニケーションが取れません。アニンガの後ろで犬が鳴いていたり、赤ん坊をあやしている声を聞きながら、ライアンは死を覚悟します。

船内の酸素供給を止めて、静かに死を待つライアンの元にマットが現れます。マットは、「何か方法があるはずだ。希望を捨てるな」とライアンを諭し、着陸時の逆噴射を利用して天宮まで向かうように助言します。実はここで登場するマットは幻覚で、目を覚ましたライアンは諦めずに逆噴射で天宮を目指します。

なんとか天宮に到着したライアンは、宇宙船「神舟」に乗り込みます。漢字で書かれたピットの操作に苦労しながらも、神舟を発信させ大気圏に突入します。船内が熱くなってきて燃えてしまうかもしれない状況で、「どんな結果になっても素晴らしい旅だった」と一方通信を残します。

神舟は無事大気圏を抜けて湖に着水するのですが、神舟が沈んで溺れそうになります。ライアンはなんとか泳いで陸に上がり、フラフラとした足取りで一歩ずつ歩き始めるところで幕を閉じます。

登場人物は2人だけ

登場人物は2人だけ

ゼロ・グラビティには、ライアンとマットの2人しか出てきません。冒頭ではシャリフもいますが、すぐ死んじゃうし、顔すら映されないんです。

映画を観る前は、管制側のシーンも出てくると思っていたのですが、全く出てこないんですよね。とにかくずっと宇宙なんです。

これが緊張感を途切れさせない要因の1つだったと思います。

休む暇なし!次から次に迫り来る試練

休む暇なし!次から次に迫り来る試練

冒頭では、宇宙から見た地球がスクリーンに映し出されるんですが、本当に美しいんですよね。静寂がさらに美しさを引き立てて、かなり惹きこまれました。

と思ったのもつかの間、まず最初の破片群が襲来するまで、開始から10分くらいなんです。とにかく序盤から飛ばしっぱなしです。

最初から最後までずっとハプニングに次ぐハプニングで、休む暇がありません。大抵の映画ではどこかでブレイクポイントがあるものなんですが、ゼロ・グラビティには休息なんてものは存在しないんです。

破片群の襲来⇒通信不能⇒燃料切れ⇒マットとの別れ⇒酸素切れ⇒火災⇒第2の破片群⇒燃料切れ⇒死を覚悟⇒漢字のコンソール⇒大気圏⇒水没、と約90分の中でこれだけのことが起こるわけですよ。

次から次に何かが起こるので、最初から最後までずっと緊張感を保ったままなんですよね。これってすごいことだと思います。だから、最後まで飽きることがないどころか、観終わったときに結構疲労感があります。心拍数上がりまくりでした。

ズーンとした重みのあるBGMが、さらに恐怖と緊張感を煽ります。

無重力と無酸素の恐怖

無重力と無酸素の恐怖

無重力・無酸素という状況が、余計に恐怖心を掻き立てます。

普段全く意識していないけど、重力や酸素があるおかげで今の当たり前の生活ができているのだと、改めて考えさせられました。

マットの優しさと自己犠牲

マットの優しさと自己犠牲

少し休めるところがあるとすれば、ISSに乗り込んだ直後くらいでしょうか。酸素を一気に吸い込み、ゆっくりと体を丸めていく様子から、安堵感が伝わってきます。

あとは、マットの落ち着いた態度ですね。最初にマットがライアンを救出にいくところも、パニック状態のライアンをちょっとしたジョークを交えながら落ち着かせます。あれだけ緊迫した状況の中で、「オレはいい男だと思うが、見つめるのはやめて協力してくれ」なんて言葉が出てくるあたり、ベテランの余裕と優しさを感じます。

その後もライアンを励ますためにずっと会話を続けるんです。絶対自分も怖いはずなのに、、、マットかっこ良すぎ(>_<)

最終的には、自分を犠牲にしてライアンを助け、さらには幻覚に出てきてまでライアンを支えます。死を目の前にして「時には諦めることも学べ」というセリフが出てくるあたり、完全に悟りきっています。劇中では、マットの存在だけが癒しでした。

スピンオフ作品「アニンガ」

ゼロ・グラビティのアルフォンソ・キュアロン監督の息子であるホナス・キュアロンが制作した、「アニンガ」という短編作品がYouTubeにアップされています。

AM無線で救助を求めた際に繋がった、あのアニンガが主人公の物語です。ゼロ・グラビティを観てからアニンガを観るか、アニンガを観てからゼロ・グラビティを観るかで、感想が変わってくるそうです。

私は、ゼロ・グラビティ⇒アニンガの順で観ましたが、泣きそうになりました。アニンガもぜひチェックしてみてください。

あとがき

前評判が良かったので期待値が上がっていましたが、期待を上回る傑作でした。映画史に残ると言っても過言ではないのではないでしょうか。

あと、今は3Dメガネってもらえるんですね。前は映画を観終わった後に返却してましたよね。これから3D映画見放題です(^o^)丿

とにかく最初から最後まで緊張感があり、映像の美しさとか音の迫力とかどれをとっても素晴らしい映画でした。ぜひ映画館で観てほしい作品です。

音もない、光もない、気圧もない、酸素もない、そんな空間に放り出されたら、あなたならどうしますか?

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