Googleアナリティクスで計測される数値の中に「直帰率」というものがあります。直帰率とは、サイトに訪れて他のページを閲覧せずに離脱してしまった割合を示しています。
この直帰率をアクセス解析の指標として評価する場合もあるかと思いますが、サイトの特性によっては単純に直帰率が高いからダメというわけではありません。サイトの直帰率が下がることはもちろん良いことなのですが、直帰率を下げるよりも滞在時間を延ばすことの方が重要である場合もあります。
例えば、ブログでは直帰率は高くても滞在時間が長ければ、しっかりと記事を読んでもらっていると言えますね。検索から訪れたユーザーが、閲覧した記事で問題を解決できたのかもしれません。直帰したとしても、ページをしっかりと読んでくれたであろうユーザーは、直帰率の計算から除外しておいた方が、より課題を見つけやすくなることもあります。
そんなわけで、今回はGoogleアナリティクスで計測される直帰率から、一定の時間サイトに滞在してくれたユーザーを除外する方法をご紹介いたします。
一定の時間滞在したユーザーをGoogleアナリティクスの直帰率から除外する方法
直帰率から一定の時間サイトに滞在したユーザーを除外するには、setTimeoutをGoogleアナリティクスのトラッキングコードに追加してあげます。
1 | setTimeout( "ga('send', 'event', 'stay', 'read');" ,60000); |
上記の場合”60秒”滞在したユーザーは、直帰率から除外されます。秒数はミリ秒で指定するので、秒数を変更したい場合は「60000」の部分を書き換えてください。
トラッキングコード全体としては、以下のようになります。
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 | <script> ( function (i,s,o,g,r,a,m){i[ 'GoogleAnalyticsObject' ]=r;i[r]=i[r]|| function (){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1* new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a. async =1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document, 'script' , '//www.google-analytics.com/analytics.js' , 'ga' ); ga( 'create' , 'UA-12345678-1' , 'auto' ); ga( 'send' , 'pageview' ); setTimeout( "ga('send', 'event', 'stay', 'read');" ,60000); </script> |
あとがき
トラッキングコードにたった一行追加するだけなので、お手軽ですね。参考になれば幸いです。