Googleアドセンスの管理画面にログインした際に、以下のような警告が表示されることがあります。この警告メッセージは、ads.txtがサイトに設置されていない場合に表示されます。
要注意 – ads.txtファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。
“重大な影響”とか”今すぐ修正してください”とか、仰々しいメッセージですが、ads.txtの設置は現時点(2019/06/14)では必須ではありません。
ads.txtとは
ads.txtは、アドフラウドのような広告の不正なインプレッション・クリックの水増しを防ぐために設置するファイルです。
Googleのヘルプによると以下のように説明されています。
ads.txt による認定デジタル販売者(Authorized Digital Sellers)の宣言は IAB によるイニシアチブで、コンテンツ内のデジタル広告枠が、そのコンテンツのパブリッシャー(ウェブサイトならばサイト運営者)が認定した販売者(AdSense など)を通してのみ販売されるようにするものです。サイト運営者様は ads.txt を独自に作成することで、自サイトの広告枠の販売者を厳密に管理し、偽の広告枠が広告主に提供されるのを防ぐことができます。
ads.txt は、使用することを強くおすすめします。ads.txt を使用すれば、購入者が偽の広告枠を判別できるため、サイト運営者様としても偽の広告枠に収益が流れるのを阻止し、その分収益を増やすことができるというメリットがあります。
https://support.google.com/adsense/answer/7532444?hl=ja
広告枠のアカウントIDをads.txtで宣言することによって広告詐欺を防ぎ、広告主とサイト運営者を守るための仕組みということですね。
ads.txtの記述内容と設置
テキストエディタで下記内容を入力して、”ads.txt”というファイル名で保存します。
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
「pub-0000000000000000」の部分は、Googleアドセンスの”サイト運営者ID”を入れてください。サイト運営者IDは、Googleアドセンスにログインして、[アカウント] – [設定] – [アカウント情報]にアクセスすると確認できます。
また、ads.txtを保存する際の文字コードは、必ず「UTF-8(BOMなし)」で保存するようにしてください。ads.txtがUTF-8(BOMなし)で保存されていないと、正常に認識してくれないです。
テキストエディタによって異なりますが、以下のような感じでエンコードを”UTF-8″にして”BOMを付ける”のチェックを外します。
ファイルを作成できたら、サーバーのルートディレクトリにアップロードしましょう。サイトのURLが「https:/example.com」の場合、「 https:/example.com/ads.txt」に設置します。
ads.txtが正しく設置されていれば、数日~1週間後には警告は消えます。
あとがき
ads.txtの設置は必須ではないので、よくわからないという場合は設置せずに様子見で良いと思います。ads.txtが正しく設置されていないと逆に収益を下げてしまう可能性もあるため、無理をして設置しなくても良いですね。
なお、ads.txtを設置した後に「AdSenseサイト運営者IDが含まれていないads.txtファイルがあります」という警告が表示されるようになったら、ads.txt内の記述内容が間違っています。その場合は、記述内容が間違っていないか、文字コードがUTF-8(BOMなし)になっているか、を確認しましょう。