WordPressを使っていると、設定メニューなどが日本語化されていないプラグインも多く存在します。
日本語化されていないプラグインを翻訳するためには、.moや.poといった翻訳ファイルが必要です。
翻訳ファイルは、一から自分で作成することも可能ですが非常に大変です。じゃあどうするかというと、有志によって配布されている翻訳ファイルを探して、ダウンロードしてくるのが一番早いですね。本当にありがたいです。
つい先日、プラグイン用に配布されていた翻訳ファイルを、いつものように適用しました。一部どうしても翻訳を変えたい箇所があって修正しようと思ったのですが、moファイルしか配布されていなかったので修正ができませんでした。
poファイルは修正可能なのですが、moファイルはpoファイルからコンパイルされたバイナリデータなので修正できないんです。
そこで、moファイルからpoファイルに変換し、翻訳を修正後poファイルからmoファイルに変換するという作業を実施しました。
晴れて翻訳を修正することができたので、その手順を紹介したいと思います。
moファイルをpoファイルに変換する方法
moファイルをpoファイルに変換には、poファイルを修正するためのソフト「Poedit」が必要になります。
1. Poeditをダウンロードし、インストールします。
2. コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
cd "C:\Program Files\Poedit\GettextTools\bin"
3. 続いて、以下のコマンドを実行します。
msgunfmt.exe "C:\work\ja.mo" -o "C:\work\ja.po"
moファイルをC:\workというフォルダに保存したと仮定しています。ファイルパスは適宜変更してください。
上記コマンドの場合、C:\work内にja.poというファイルが作成されるので、これをPoeditで編集します。
poファイルを修正する方法
poファイルを修正して、moファイルにコンパイルするところまでを解説します。
1. Poeditを起動します。
2. [翻訳を編集]をクリックします。
3. 修正したいpoファイルを選択します。
4. 左の列に翻訳前、右の列に翻訳後のテキストが表示されるので、修正したい箇所を選択します。
※[Ctrl]+Fでキーワード検索することも可能です。
5. 下の方に「翻訳」というボックスがあるので、そこに翻訳を入力します。
6. 修正が終わったら、[保存]をクリックして修正内容を保存しておきます。
7. [ファイル] – [MOにコンパイル] をクリックして、保存先とファイル名を指定します。
以上が、poファイルを修正して、moファイルにコンパイルするまでの一連の流れになります。
あとがき
翻訳を一部修正するくらいであれば、非常に簡単にできますね。
かなり限定的な話ですが、同じような状況になったらぜひ参考にしてください。