Enable jQuery Migrate Helperは、WordPress5.5で削除されたjQuery Migrateをサイトに追加してくれるプラグインです。
jQuery Migrateは、jQueryバージョンの違いによって起こる問題を解決してくれるjQueryプラグインです。jQuery Migrateの廃止によって、古いバージョンの書き方をしている箇所があるとエラーが発生したり、正常に動かない部分が出てきたりします。
もしWordPress5.5にアップデートしたことによってエラーが発生している場合は、Enable jQuery Migrate Helperの導入によってエラーを回避することが可能です。
とはいえ、Enable jQuery Migrate Helperは一時的な処置として、エラー箇所の根本的な解決を行うことをおすすめします。
Enable jQuery Migrate Helperのインストール
インストール手順は以下の通りです。
ファイルをFTPでアップロードしてインストール
- Enable jQuery Migrate Helperをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを展開し wp-content/plugins にアップロードします。
- 管理画面の[プラグイン]ページで、Enable jQuery Migrate Helperを有効化します。
WordPress管理画面でインストール
- [プラグイン] – [新規追加]にアクセスします。
- 「Enable jQuery Migrate Helper」で検索します。
- [今すぐインストール]をクリックして、Enable jQuery Migrate Helperをインストールします。
- [有効化]をクリックしてプラグインを有効化します。
Enable jQuery Migrate Helperの設定
Enable jQuery Migrate Helperに設定項目はありませんので、プラグインを有効化するだけでOKです。
Enable jQuery Migrate Helperを導入すると、<head>~</head>間に以下のようなソースが追加され、jQuery Migrateが読み込まれます。
<script src='https://example.com/wp-content/plugins/enable-jquery-migrate-helper/js/jquery-migrate-1.4.1-wp.js?ver=1.4.1-wp' id='jquery-migrate-js'></script>
あとがき
一時的な救済処置として活用できますね。
将来的には、新しいjQueryのバージョンに合わせた記述をし、根本的な解決を実施することをおすすめします。
ちなみに、jQuery Migrate自体にもバージョンがあり、Enable jQuery Migrate Helperの導入によって追加されるjQuery Migrate 1.4.1ではjQuery1.9より以前のバージョンに対応しています。
WordPress5.6ではjQueryもjQuery Migrateも最新バージョンが導入される予定です。現時点(2020/10/12)で最新のjQuery Migrate 3.3.0ではjQuery1.9以降に対応しています。そして、WordPress5.7では最新のjQuery Migrateも廃止される予定です。
まだ予定なのでどうなるかはわかりませんが、最終的にはjQuery Migrateの読み込み自体を廃止したいみたいですね。