WordPressで日本語のサイトを運用する場合、ほとんどの方がWP Multibyte Patchを有効にしているかと思います。WP Multibyte Patchを有効にしていると、ファイル名が日本語のデータをアップロードした際に、自動的にファイル名を英数字の羅列に変換します。
特に気にしなければ問題ないのですが、資料をダウンロードしてもらう場合など、ファイル名を日本語のままにしておいた方がわかりやすいケースもあるかと思います。
そんな時のために、WP Multibyte Patchの日本語ファイル名の変換を無効化する方法を紹介いたします。
WordPressで日本語ファイル名のままアップロードできるようにする方法
まず、サーバーの/wp-content/plugins/wp-multibyte-patch/にアクセスして、wpmp-config-sample-ja.phpというファイルをダウンロードします。wpmp-config-sample-ja.phpをwpmp-config.phpにリネームして、テキストエディタで開きます。
ファイルの中に「$wpmp_conf[‘patch_sanitize_file_name’] = true;」という記述がありますので、これをfalseに変更します。
$wpmp_conf['patch_sanitize_file_name'] = false;
変更したら、/wp-content/の直下にファイルをアップロードします。
これで、日本語ファイル名が変換されるのを無効化することができます。
あとがき
WP Multibyte Patchが日本語のファイル名を変換するのは、挙動がおかしいわけではなく、サニタイズという処理が働いているからです。サニタイズとは、特殊な文字列を変換して誤動作や外部からの影響を防ぐための処理のことです。日本語だけでなく、マルチバイト文字はサニタイズにより自動的に変換される仕組みになっています。
上述した手順を行うことで、WP Multibyte Patchによるサニタイズを無効化しています。個別に無効化する設定が用意されているのはうれしいですね。なんとも気が利くプラグインです。