Test jQuery Updatesは、jQueryやjQuery Migrateを最新バージョンに変更した時に、サイトに不具合が起きないかを確認できるWordPressプラグインです。
WordPressの今後のバージョンで、jQueryやjQuery Migrateが段階的に変更される予定です。(あくまで予定なので変更になる可能性はあります)
- WordPress5.5:jQuery1.12.4 / jQuery Migrateの削除
- WordPress5.6:jQuery / jQuery Migrate / jQuery UI いずれも最新バージョン
- WordPress5.7:jQueryは最新バージョン / jQuery Migrateは削除
この仕様変更に伴い、不具合が発生するサイトも出てくると思います。
Test jQuery Updatesを導入することで、事前にjQueryやjQuery Migrateの読み込みだけを変更して、WordPressのアップデートによって不具合が起こる箇所がないかチェックすることが可能になります。
Test jQuery Updatesのインストール
インストール手順は以下の通りです。
ファイルをFTPでアップロードしてインストール
- Test jQuery Updatesをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを展開し wp-content/plugins にアップロードします。
- 管理画面の[プラグイン]ページで、Test jQuery Updatesを有効化します。
WordPress管理画面でインストール
- [プラグイン] – [新規追加]にアクセスします。
- 「Test jQuery Updates」で検索します。
- [今すぐインストール]をクリックして、Test jQuery Updatesをインストールします。
- [有効化]をクリックしてプラグインを有効化します。
Test jQuery Updatesの使い方
WordPress管理画面で[プラグイン] – [Test jQuery Updates]にアクセスします。
jQuery・jQuery Migrate・jQuery UIそれぞれのバージョンを指定できますので、バージョンを指定して設定を保存します。
jQueryのバージョンを3.5.1、jQuery MigrateをEnableにすると、jQueryの読み込み部分が以下のように変わります。
<script src='https://example.com/wp-content/plugins/wp-jquery-update-test/assets/jquery-3.5.1.min.js?ver=3.5.1' id='jquery-core-js'></script>
<script src='https://example.com/wp-content/plugins/wp-jquery-update-test/assets/jquery-migrate-3.3.0.min.js?ver=3.3.0' id='jquery-migrate-js'></script>
WordPress5.6と同等の環境でチェックができますね。
jQueryのバージョンを3.5.1、jQuery MigrateをDisableにすると、WordPress5.7と同等の環境にできます。
あとがき
将来的なWordPressバージョンと同等の状態を作れるので、事前に検証ができて便利です。
いきなりWordPressをアップデートすると不具合が発生する可能性もありますので、jQueryやjQuery Migrateに限られますが、Test jQuery Updatesを使って事前チェックをしておくと良いですね。